電子辞書の修理方法や費用を解説｜電源が入らない・つかない！【修理の値段・対処法】

検索ツールとしてではなく、学習ツールとして人気を集めている電子辞書。最近の電子辞書はさまざまな言語に対応していたり、動画学習やアプリケーションなどを用いて学習ができたりと高性能な商品が出てきています。

そんな電子辞書の電源が入らず、電池交換をしても反応しない場合、もちろん修理をしたいですよね。しかし、電子辞書の修理にかかる値段はさまざまなで、修理に出すのが億劫に感じるケースもあります。また、電気屋や家電量販店で修理をしてくれるのか疑問ですよね。

この記事では人気のカシオ・ex-wordや、シャープ・Brainなどの電子辞書のメーカー別修理方法を詳しく説明します。また、買い換える場合のために電子辞書の最新人気おすすめ商品も紹介。電子辞書を修理しようと思っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

電子辞書をはじめとする電子機器が「故障した！」と思った場合は、まず症状を確認しましょう。症状によっては、正しい手順を踏み、修理に出さずとも利用者自身で異常を解決できる可能性があります。特に「電源がつかない」といった症状が出ている場合は、以下の対応方法を試してみてください。

カシオの電子辞書「EX-word」は電池式です。電源がつかなくなった場合は、まず電池の状態を確認しましょう。プラスマイナスが逆・きちんとはめ込まれていないなど、電池が正しく入っていない場合は、電源がつきません。確認してみましょう。また、電池の残量がなくなっている可能性もあります。新しい電池に入れ替えてみると、電源がつくようになる場合があります。

加えて、充電池を使用している場合は、指定されている充電池かどうか確認しましょう。カシオの電子辞書「EX-word」で使用できる充電池は、「パナソニックグループ製 eneloop（エネループ）」と「パナソニック株式会社製 充電式EVOLTA （エボルタ）」です。

シャープの電子辞書「Brain」は充電式です。電源が入らない場合はバッテリーが十分に充電されているか確認してみてください。バッテリーが十分にあるのに起動しない場合は、メモリに異常がある可能性が考えられるため、いったん取扱説明書に従って電子辞書をリセットしましょう。

画面が真っ白になったり画面に線が入ったりと液晶画面がうまく表示されない時は、リセット操作を行い液晶が壊れていないか確認しましょう。リセットしても改善されない場合は、故障の可能性があります。キーボードの入力動作がおかしい場合にも壊れている可能性が高いです。

また、反応しないキーがある場合は、バッテリーを最大まで充電すると改善する場合があります。改善されない場合は、キーボードの接触不良の可能性があります。不具合が現れたら、公式診断サイトを参考に症状を正確に把握しましょう。

カシオのEX-WordとシャープのBrainでは、一般的な電化製品と同じく、保証期間が1年間になっています。2年目以降は有料になるため、1年では保証期間が足りない場合は、延長保証を付ける必要があります。ただし、自分で修理するなど手を加えた場合は保証対象外になってしまうため、無理な修理は避けましょう。

学生の場合は、家電量販店で延長保証を付ける以外の方法も存在します。学習関連商品を販売している大学生協で購入すると、物損に対応した4年保証を付けてもらえる場合があります。お金が無くて電子辞書の故障が心配な学生は、積極的に保障に加入するようにしましょう。

メーカー修理部品の最低保有年数はカシオで6年、シャープで5年と限りがあり、部品が切れてから数年経つと修理すら受けられない場合があります。サポート終了していて修理できない機種は、各メーカーの公式ページで発表されています。

サポートが終了している場合は、修理を行えないため、発送料金が無駄になってしまう場合があります。修理に持ち出す前に、自分の持っている電子辞書がサポート終了品に該当していないか確認しましょう。

カシオの電池やタッチ操作の不具合に関する解決方法については、公式サイトのQ&Aや修理見積もりのページで確認できます。そのため、公式サイトの内容に従って修理を行いましょう。

電源が入らない場合は、電池が正しく接続されているかどうか確認してくだい。タッチパネルに不具合がある場合は、液晶パネル設定が正しいかどうか確かめましょう。音声に関してはミュートになっていないかどうか確認しておけば大丈夫です。

タッチパネルが反応しない際は、先ほど触れたように液晶パネルの設定に問題がある場合があります。「液晶パネル調整」を行って改善するか試してみましょう。

【液晶パネル調整の手順】

1. いずれかの辞典の最初の画面を表示
2. シフト→設定/削除の順に押す
3. 「液晶パネル設定」を選択して決定
4. 「液晶パネル調整」を選択して決定
5. 画面に表示される十字マーク4つの中心をタッチペンでタッチ
6. 液晶パネル調整の完了

このほかに、以下のような原因でタッチパネルが反応しない場合もあります。

• 純正以外の保護フィルムを使っている
• ソフトウェアのアップデートを行っていない

電子辞書を正常に動作させるには純正の保護フィルムがおすすめです。また、ソフトウェアのアップデート情報を確認して、必要があればアップデートを行いましょう。

カシオの電子辞書を自分で直せなかった場合は、ネットで修理申し込みを行います。修理終了機種でないか確認した後に、修理費の見積もりを確認してから、故障した商品を発送して修理の手続きは完了です。

カシオは発送以外に持ち込みにも対応しています。全国に持ち込みを受け付けるサービスステーションがあるので、自宅近くにないか確認してみましょう。

カシオでは、XD‐K18000は保証対象外ですが、公式サイトに修理費が明記されている上に、シャープの製品よりも修理費が安いです。カシオの電子辞書で人気のある、XD-SR4800BKの修理費は以下の通りになります。

カシオの電子辞書の修理費（XD-SR4800BKの場合）

電源が入らない場合に関しては、カシオの製品と異なり電源が充電池なので、しばらく充電を行うようにしましょう。キーが入らない・反応しないキーがある場合は、1回充電してからキーボードの操作を行ってみましょう。

画面が暗い・バックライトが付かない場合については、原因が複数あるため、公式サイトの故障診断ナビを参考にしてください。画面が真っ白になる場合や画面に線が入る場合は、故障の可能性が高いので修理に出しましょう。

ネットの故障診断ナビで壊れていると分かったら、そのままネットで手続きを行って修理に出せます。カシオの場合と異なり、修理費の見積もりが出ないので、部品ごとの修理費を理解しておきましょう。

シャープの電子辞書は修理費が割高で、液晶パネルが破損している場合は、本体価格と同じくらいかかります。液晶パネルの破損等による物損は、メーカー保証の対象外となるため、液晶が割れていたら買い替える必要があります。

シャープの電子辞書の修理費（PW-SH6-Kの場合）

寿命はどれくらいなのか、気になるところです。使い方にもよりますが、乾電池式だと130～180時間ほども使い続けられる電子辞書があります。

リチウムイオン電池の場合、10～15年ほどといわれています。いずれも長持ちなので、安心して使えます。

電子辞書の基盤にはさまざまな専門的な技術が使われており、修理を考慮されていないため、一般的な家電量販店では修理を行うのは難しいです。修理費の安いカシオでも1万円程度かかりますが、メーカーに修理を頼みましょう。

メーカーに修理を出す場合に関しても、補修用性能部品の保有期間が過ぎていると修理できない場合が多いです。そのため、メーカーに発送する前に、製品の修理部品の保有期間が終了していないか確認しましょう。

セイコーは2022年10月14日をもって電子辞書の修理・部品販売を終了しました。スマートフォン・タブレットの普及により電子辞書市場が縮小し、撤退したためです。セイコーの電子辞書が故障した場合はスマホアプリや他メーカーの電子辞書への切り替えを検討しましょう。

電子辞書の修理方法に加えて、故障の診断方法について詳しく説明しました。愛用の電子辞書を修理する手順について確認し、最適な修理方法を選びましょう。機種によっては修理サポートが終了していて、修理自体を行えない物もあります。修理に出す前にサポートが行われているか確認してください。